水深15mにまで生息するアワビを獲るのは、熟練の"あま”。技術と体力を併せ持ち、千葉県自慢の味覚を漁獲します。
アワビと一口に言っても、その種類は豊富。クロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビ、トコブシなどが生息します。
最も浅い場所にいるのがクロアワビ、中間にいるのがメガイアワビ。そして15m以上の深さにいるのがマダカアワビです。
アワビ漁の漁期は、漁業調整規則で4月1日~9月15日と定められており、外房海域から内房海域までの多くの漁港で水揚げされています。
主に、あま(海士・海女)によって漁獲されており、素潜りで一気に海底まで潜って獲る漁法は体力のみならず高い技術を要します。
1回の潜水は、個人差はありますが約2分。それを何度も繰り返す根気の必要な仕事で、漁業者の高齢化からその従事者は年々減少しています。
アワビの資源は減少傾向にあることから、現在では稚貝の放流や、年ごとに漁場を変え、漁場の休息・アワビを成長させる輪採方式をとり入れるなど、資源管理の取り組みを行うことで資源を増やす努力を続けています。